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2024
十勝岳望岳台周辺をお散歩
十勝岳 望岳台
所用で札幌へ行ったついでに一泊二日で大雪山系の紅葉を見に出かけることにした.いつものように層雲峡で一泊して、黒岳から赤岳を経由して紅葉が綺麗な銀泉台へ降りる事を計画していたが、札幌から電車とバスで層雲峡までは4〜5時間は掛かってしまうため、時間調整も兼ねて十勝岳の麓をお散歩してから層雲峡入りすることにした.
旭川駅前からバスで十勝岳の登山口のある白金温泉へ向かう.3連休と3連休の間の平日ということもあって、バスは中国系の観光客が数組程度で空いていたが、美瑛駅前から大勢の観光客が乗ってきた.
美瑛や富良野を訪れる観光客は多いようで、乗客の殆どが白金温泉の4〜5km手前にある『青の池へ』向かう観光客だった.白金温泉まで乗っていたのは地元のお年寄りが5名ほどで、皆町営の温泉施設の利用客だった.バスを降りるときに敬老パスのような物を提示せずにお金も払わずにそのままバスを降りていたので、美瑛町のお年寄りは無料となる制度があるのだろう.
バスを降りてから帰りのバス便までの時間は3時間程なので、この時間内でお散歩ができる望岳台と呼ばれる地点まで言ってみることにした.望岳台までは望岳台歩道、ウグイス谷歩道の2つのコースがあるようなので、行きを望岳台歩道、帰りをウグイス谷歩道という経路で往復することにした.
望岳台歩道は森の中を真っ直ぐに切り開いた小砂利とスコラが入り交じった何の面白みもない作業道で、雨裂がひどくオフロード仕様の車でも通るのは難しそうだった.現在は望岳台まではアスファルト舗装された立派な車道があるので、この道は登山客しか通らないようだ.尤も登山客も皆望岳台までは車で行くので、私のような公共交通機関を利用している登山客が通る程度だろう.この日は望岳台歩道、ウグイス谷歩道では誰一人出会うことはなかった.
白金温泉から1時間程で望岳台へ到着したが、十勝岳の頂上付近は時折雲がかすめてはいたが、十勝岳連峰を見渡すことができた.十勝岳の紅葉シーズンはもう少し先のようで、裾野の一部がほんのり色づいている程度だった.
帰りのウグイス谷歩道は真っ当な登山道で、ハイマツ帯や林間を抜ける格好のお散歩ハイキングコースだったが、こちらも歩く人が少ないようで、コースの整備状況はイマイチだった.標識が殆どないので、ピンクテープを頼りに降りて行ったが途中砂防工事でコースが分断されていて、道が分かり難かった.
帰りに青の池へ立ち寄ってみようかと思ったが、バスの本数が少なく次の便まで3時間半もあるので、そのまま美瑛駅へ向かい、JR富良野線で旭川へ戻り、そのままJRで層雲峡の最寄り駅の上川まで行き、上川で層雲峡行きのバスに乗り換えた.
層雲峡までのバスは、旭川駅との間を結んでいるがこちらも1日7便しか運行されていないので、事前に時刻表を確認しておかないと痛い目に遭う.このバスはローカルなICカードしか使えなかったが、VISAタッチが使えるようなので試しにVISAタッチを使ってみることにした.QRコード方式のような煩わしさはなく、乗車時と下車時にパスモやスイカと同じような感覚でリーダにかざすだけで良いのでとても簡単に使えた.
キャッシュレス先進国の中国の観光客は皆VISAタッチを使って運賃を支払っていた.日本の公共交通機関がもっと積極的にVISAタッチのような仕組みを採用してくれると良いのだが...
今回は時間がなく十勝岳連峰を巡ることはできなかったが、来年は花の季節にでも十勝岳連峰を縦走してみようと思う.
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