昨日の夕方から降り始めたみぞれ混じりの雪は夜には完全な雪に変わり、朝起きると積もった雪で辺り一面真っ白だった.大雪山系では例年紅葉の季節が始まる9月中旬くらいに初冠雪を迎えることが多いのでこの時期の雪は決して珍しくは無いが、数日前に猛暑の東京に居た身にとっては劇的な環境変化だ.積雪量は大したことなく歩くのが困難という程ではないが、吹きだまりに足を取られてしまうと膝下位まで雪に埋まってしまう.
台風の後遺症が長引き前日の行動計画が完全に狂ってしまったが、何とか層雲峡温泉まで辿り着けたので2日目は丁度見頃を迎えた黒岳の紅葉を眺めてから、北海岳を経由して今夜の宿泊予定地である白雲岳避難小屋へ向かうことにした.ロープウェイを使わずに登山道をトコトコ登って行くことを考えたが、登山道が荒れていて歩き難いそうなので今回はロープウェイで5合目まで行き、そこからリフトを使わずに登山道をのんびり登って行くことにした.
台風のため大雪山縦走計画が大幅に狂ってしまったが、とりあえず旭岳温泉側からまだ歩いたことの無い裾合平経由で層雲峡温泉まで抜けることにした.朝目が覚めたら台風一過の快晴となる筈だったが、窓の外はどんよりとした雲に覆われ旭岳は全く見えない.台風の吹き返しの風が吹くことは覚悟していたが、ここまで天候が悪いとは思わなかった.山の上は晴れていることを期待しながらとりあえずロープウェイで姿見まで上がってみることにした.
9月の最終末は特に山へ出掛ける計画を立てていなかったが、土曜日の朝になって絶好の好天が2〜3日続きそうだということで急遽南アルプス方面へ出掛けることにした.土曜の夜に甲府に泊まり早朝4:00AM発のバスで夜叉神峠登山口から鳳凰三山を日帰り縦走する事を考えたが、甲府駅近辺で適当なホテルが取れなかったので朝一のバスを諦めて、前日から夜叉神峠入りすることにした.
ウペペサンケという名前を聞くと外国の山だと思われるかも知れないが、北海道大雪山系の南東部にある細長い台形的な稜線が特徴の美しい山だ.北海道の人でもあまり知らないマイナーな山かもしれないが、頂上付近の稜線からはトムラウシ山や石狩岳、ニペソツ山などを見渡すことができ、日帰りで登ることができるので、結構穴場的な山である.
手稲山は札幌の西側に位置する標高1,023m程の小高い山で、札幌オリンピックのアルペンスキー競技のメイン会場となった場所だ.頂上にはTVやFM放送の送信所が立ち並び札幌市内の殆どの場所を見通す事ができる眺望の良い山だ.
小樽の赤岩海岸の絶壁は風光明媚な海岸線として知られているが、ロッククライマーにとっては格好の練習場になっている.この赤岩海岸の絶壁の上を歩く遊歩道が設けられており、眼下に綺麗なコバルトブルーの海と奇岩が続く海岸線を見ながら気軽に散歩ができる.
北岳は南アルプスの北部にある白峰三山の主峰で富士山に次いで標高の高い山であるが、山歩きに興味を持っている人で在れば一度は登ってみたい山だろう.富士山ほどではないにしてもとても人気のある山なので夏山のピークシーズンとも言えるお盆休みの連休中にこの山域に足を踏み入れるのはちょっと躊躇したが、珍しいくらいの絶好の晴れ間が続いている今のうちに出掛けることにした.
今回はちょっと趣向を変えて日本で二番目に標高が高い南アルプスの主峰である北岳から富士山と御来光を一緒に眺めてみた