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2011
鍋割山(寄→鍋割山→ユーシン→玄倉)
寄→コシバ沢→鍋割山→オガラ沢→ユーシン渓谷→玄倉
Zoom Level: Bearing(Heading): Pitch: Grid Interval:
iPhone用の簡易GPSナビアプリ “Field Access” の実力を探りに、鍋割山にハイキングに行ってきた.鍋割山に登るコースとしては大倉から入るのが一般的であるが、先週ユーシンから雨山峠経由で寄に下りたときに、日没のため河原の渡渉箇所で進路の探索に手間取り何度も立ち往生するという大変な目に遭ったので、今回は雪辱戦という訳ではないが正確なGPSルートを得るため、寄から寄沢に入り、コシバ沢経由で鍋割山へ向かうことにした.鍋割山に登って下りるだけではつまらないので、下山はオガラ沢経由でユーシン渓谷に下り、先頃再開通した玄倉林道を歩いてみることにした.
日曜日で天候にも恵まれたこともあり、寄行きのバスは高齢者のハイキンググループでほぼ満員だった.櫟山方面へ向かうらしいグループとシダンゴ山方面へ向かう2グループに分かれているようだった.寄沢を登っているときに単独の2名とすれ違ったのみで、それ以降鍋割山の頂上までは誰とも会わなかった.鍋割山でランチブレークを取った後ユーシン方面へ下りて行った.
熊木沢出会いまでの林道は至る所崖崩れで歩くのもままならないような悲惨な状態だった.玄倉林道が閉鎖されている間に殆ど廃道になってしまったようだ.玄倉から熊木ダムまでは林道はきちんと整備されていたが、そこから先は全くの放置状態だった.主要な沢の砂防堰堤工事が終わってしまったので林道としての役目は終わっているので今更道が崖崩れで塞がって居ようが居まいが関係ないのだろう.
こんな丹沢の奥地まで巨大な砂防堰堤が何重にも設置されている.一体何のための砂防堰堤なのだろう.発電用のダムに土石が流入しないようにするためなのだろうか.造った人間の思惑とは裏腹に、崩れた大量の土石に埋もれて機能しなくなっている砂防堰堤を見るたびに悲しくなってくる.一度破壊されてしまった自然は元には戻らないだろうが、何百年、何千年も経る間に人間が施した愚行も自然の中で風化されて跡形も無くなって行くのだろう.
寄→コシバ沢→鍋割山
この沢ノ中を歩くコースは昼間の見通しが良い場合はそれほど困難な事はないが、雨やガス、日没など条件が悪い場合は決して立ち入らない方が良いだろう.何度も河原を徒渉しなくてはならず、標識も心許なくピンクのマーキングテープだけが頼りの箇所が殆どである.表尾根や大倉尾根、鍋割山稜などのメジャーな易しい登山道しか歩いたことのないレベルの人達がこのコースに足を踏み入れるのはお薦めできない.
寄コシバ沢から鍋割峠へ抜ける直登ルートは、昭文社の『山と高原』地図では破線で紹介されているが、実際に歩いて見た感じでは書策新道と同様結構危険なルートと言えるだろう.バリエーションルート愛好家以外は歩かない方が無難だ.
鍋割山オガラ沢→ユーシン渓谷→玄倉
こちらのルートは鍋割山からユーシン方面へ抜ける最短ルートではあるが、国土地理院の地図にはルートが載っていまるが『山と高原』地図には載っていない.一般の登山道のようなはっきりとした踏跡はないが、赤いペンキの矢印に従い尾根伝いに下って(登って)行けば比較的簡単に歩く事ができる.
寄コシバ沢の様な滑落しそうな危険な箇所はないので、ユーシン方面から鍋割山への最短ルートとしての有用性は高いと言えるだろう.地形図に載っているルートは沢沿いに下るルートのようだが、今回私が歩いたのは尾根沿いのルートのようだ.Yahoo Japanの地図では沢沿いのルートが破線で表示されている.
今回歩いた玄倉林道は緩やかな下りの歩き易い整備された林道だが、深い渓谷で見通しが悪いためかGPSのデータが荒れ気味だった.玄倉林道の最後の方では何故か標高が上がってしまっているが、実際は単調な下りだ.
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