この所週末は雨続きで何処にも行けなかったが、日曜日は久しぶりに雨にならないという天気予報だったので鳥を探しに富士山の須走口へ行ってみることにした.
一晩中降り続いた雨も翌朝には上がりすっきりした青空が広がっていた.多くの人達は朝食が終わると直ぐに吉野方面へ向かう8:59分発のバスに乗るため前鬼口へ向けて山を下りて行った.私は直ぐには山を下りずに、先ず第二十八番靡の三重の滝へ行ってみることにした.
夜明けと共に同宿の人達は皆熊野本宮方面を目指して出発していった.私は今日は前鬼宿までの短距離なのでゆっくりしていた.まだ雨は降っていなかったが、辺り一面ガスっていて何時雨が降り出してもおかしくない状況だった.小屋番をしてくれたYさんがホラ貝を吹いて見送ってくれた.
今日も重い荷物を担いで厳しいアップダウンのある道を長時間歩かなければならない.なるべく早い時間に出発したい所だったが、二日連続の寝不足のため出発が遅くなってしまった.
朝7時前、川湯温泉のキャンプ場を後にして本宮へ向かう.奥駆道の本来のコースは大斎原から熊野川を渡って(禊ぎを受ける)七越峰へ向かう尾根道に入るらしいが、流石に熊野川の本流を渡渉する訳も行かないので備崎橋から七越峰へ向かう.
当初の計画では熊野本宮から吉野まで全区間を踏破する予定だったが、流石に一週間も休みを取る訳には行かないので、今回は仕方なく熊野本宮から前鬼宿までの南奥崖道と呼ばれる区間を歩く事にした.
大峯奥駈道は熊野本宮と吉野を結ぶ大峰山脈の主稜線を踏破する山岳縦走路で、75箇所の靡(なびき)と呼ばれる行場を辿って修行を重ねる総延長170kmにも及ぶ修験道の根本道場だ.
関東以西の平野部では既に桜が散ってしまったが、山間に在る吉野山の桜は丁度良い加減だというので、西行さんが愛して止まなかった吉野山の桜を見に出掛けることにした.
Pentakのデジタル一眼(SLR)とGPSユニットの組み合わせでアストロトレーサーという簡易星座追尾機能が利用できるというので、その機能を確かめに南八ヶ岳の赤岳へ向かった.今回は登山目的ではなく撮影が主目的だったので、撮影機材を優先させてテント等の用具は持ち込まず、通年営業している赤岳鉱泉という山小屋を利用した1泊2日の行程にした.