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2015
雲取山を散策
初めての奥多摩エリア
長年首都圏エリアに住んでいるが、まだ一度も訪れたことのない奥多摩方面へ足を延ばしてみることにした.土日に掛けてテント泊で縦走してみたかったが、土曜日が生憎の天気だったので日曜日だけの日帰りハイキングということで、とりあえず奥多摩の主的な存在の雲取山を目指すことにした.
立川で青梅線に乗り換え奥多摩駅へ向かうが、電車やバスの乗り継ぎの関係で今回の登山口である鴨沢という場所に着いたのは9時頃になってしまう.電車が奥多摩駅に着くとバス停は大勢のハイキング客で一杯になり、本数の少ない定期便では間に合わないので、この日は臨時便が増発されていた.
今回歩いたルートは雲取山への登山道の内でも最も一般的な『登り尾根』と呼ばれているコースで、とても良く整備されていてフラットで緩やかな歩き易かった.この日も多くのトレイルランナーを見かけたが、トレイルランニングの入門コースとしては格好のコースだろう.
最初は杉の植林地帯の薄暗いジメジメしたコースが続き鬱陶しいが、植林地帯を抜けると丁度紅葉が始まった明るい広葉樹林帯の林間コースとなり、木々の色づきや野鳥の声などを聞きながら楽しく散策できる.今回奥多摩に足を踏み入れて驚いた事は、周囲の山々が杉・檜の人工林で完全に覆い尽くされていて、何とも言えず不気味で重苦しい光景が広がっていたことだ.人工林自体は人手が掛けられていてきちんと管理されてはいるが、人工林の山は生物相の貧弱な「死んだ山」でしかない.山の奥深く入り込まなければまともな自然環境が残っていないというのはあまりにも悲しい.
七ッ石山から雲取山にかけては緩やかな見通しの良い格好のハイキングコースとなる.ブナ坂と呼ばれる分岐の先にあった見通しの良い場所がとても気持ち良かったので、お昼を食べ小一時間ほど昼寝をして過ごす.雲取山の頂上はもう少し先のようだが、心地良いコースをお散歩しながらのんびりと頂上を目指す.途中に町営の奥多摩小屋があったが、今にも崩れそうなオンボロ小屋だったが、まだ営業は続けているようだ.
雲取山の頂上の手前にはログハウス風の赤い屋根の立派な避難小屋が建っていた.中はとても広く快適な避難小屋だ.山頂には一等三角点と明治初期に三角測量が始まった頃に設置された三角点の記念碑『原三角測點』が設置されていた.た頂上付近の木々が邪魔をしているので見渡す限りの展望という訳では無いが、これから冬場に掛けてはかなり遠くの山々まで見渡せそうだ.
雲取山からの下山コースは幾つもあるようだが、今回は時間の関係で仕方が無く登ってきた道を引き返すことにした.鴨沢バス停から奥多摩駅方面のバスの時間は、16:03, 18:38 の2本だが、どうみても16:03は間に合わないので結局18:38しかない.鴨沢のバス停は混みそうなので、手前の所畑というバス停に降りたが、集落が壊滅状態でバス停以外何も無かった.廻りに何も無いバス停で1時間半近く暇を潰す填めになってしまった.バス待ちの時間つぶしは鴨沢の方がましだろう.ハイキング客が多い土日のはもう少しバスの便を工夫して貰いたいものだ.
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