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2020
尿前の関から赤倉温泉へ
尿前の関から鳴子峡を経て封人の家へ
芭蕉と曽良は小黒崎・美豆の小島を一見した後、鳴子温泉を通り過ぎ、尿前の関から中山越えと呼ばれる山間の国境越えの道を抜け、国境の境田集落にある庄屋の家で二泊している.この庄屋の家は当時とほぼ同じ状態で修復・保存されていて、『封人の家』として重要文化財に指定されている.
この道旅人まれなる所なれば、関守に怪しめられて、やうやうとして関を越す。大山に登って日すでに暮れければ、封人の家を見かけて宿りを求む.三日風雨荒れて、よしなき山中に逗留す。
蚤虱 馬の尿する枕もと
仙台藩と新庄藩の国境に設けられた尿前の関は取り締まりが厳しかったようで、出国手形を持っていなかった芭蕉と曽良は関所の役人に怪しまれて関越えに難儀したようだ.芭蕉の大袈裟な脚色によって険しい山越えの難路であったかのような表現になっているが、実際は緩やかな山越えの歩いて心地の良い道だった.
尾花沢へ向かう道は他にもあった筈なのに、敢えてこの道を選んだのは義経一行が平泉へ逃げ延びた際に利用した道であったからだとされている.道の所々に義経に纏わる伝説が数多く残されていた.
封人の家から歩いて数分、堺田駅の直ぐ側に平地にある珍しい分水嶺がる.上流から流れてきた水はここで日本海側へ流れ出るか太平洋側へ流れ出るかの選択を受けることになる.分水嶺の水の流れを眺めているだけで不思議な感慨を覚えるのは歳のせいだろうか.
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