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02
2016
地理院地図の3D表示機能
地理院地図の3D表示機能が正式公開
国土地理院のWebマップサービスである地理院地図がリニューアルされて、多機能化されているのはご存じだろうか.
旧バージョンである『電子国土』の頃から作図機能等は実装されてはいたが、国土地理院の独自仕様の部分が多く一般には殆ど普及していなかったが、地理院地図ではKMLなどの業界標準や汎用的なオープンフレームワークを採り入れたことで、WEBブラウザベースで色々な機能を使うことができるようになっている.
これまで地理院地図で試験的な機能としてWebGLというWebベースの3D表示フレームワークを用いた3D表示機能が公開されていたが、3月下旬に『地理院地図3D』として正式に公開された.
http://www.gsi.go.jp/johofukyu/johofukyu40057.html
具体的な使い方や機能については『地理院地図 ヘルプ』を参照して貰うとして、先ずは自分が3D表示してみたい場所の地図を任意のズームレベルで表示させた後、右上にある ”機能” プルダウンメニューの中から “3D” を選ぶだけで良い.
画面右上の “機能” メニューから “3D” を選ぶ
地理院地図が3D表示され、マウスのドラッグ操作でビューアングルを自由に変更可能
画面左下のスライドバーで高さ方向の拡大率を調整できるので、好みに応じて調整してみると良いだろう.3D表示用のテクスチャマッピングデータとして利用される地図データによっては3D表示に適さない物もあるが、地理院地図上で現在表示されている地図データがそのまま3D表示化されるので、写真(オルソ画像)データなどを3D表示してみるのも面白いだろう.
高解像度の写真(オルソ画像)も3D表示させると効果的
作図機能で表示させた情報も一緒に3D表示させることが可能だ
【上記の画像データの出典: 国土地理院 地理院地図 http://maps.gsi.go.jp 】
国土地理院『日本の主な山岳』の3D表示ギャラリー
国土地理院のサイト『日本の主な山岳』に3D表示させるためのリンク集があるので、目的の山を簡単に3D表示させたい場合にとても便利だ.
『日本の主な山岳』
因みに、地理院地図で3D表示させている状態で、そのときのWEBブラウザのURL情報をそのままブックマークすると、後日同じ画面を表示させる事が可能だ.