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2013
明神ヶ岳(箱根外輪山)
箱根外輪山 明神ヶ岳へ
先週末は春の嵐で山へ入ることができなかったので、天気に誘われて山へ出掛けることにした.いつものように小田急線に乗って新松田駅で電車を降り駅前のコンビニで食料を調達する.今日はまだ何処に行くか決めて居なかったが、駅前のバス乗り場には西丹沢自然教室へ向かう人達と寄方面へ向かう人達、それに足柄峠の地蔵堂方面へ向かうバスが止まっていた.とりあえずまだ歩いたことの無い明神ヶ岳への登山道を歩いてみたくなり、明神ヶ岳方面へ向かう事にした.
地蔵堂へ行くバスの座席は空いてなく立っている人達が結構いた.何となく混んでいるバスには乗る気になれず、次の大雄山駅(関本)行きのバスに乗ることにした.大雄山駅で降りて登山口のある最乗寺行きのバスへ乗り換えるのだが、生憎次のバスまで30分以上ある.暇つぶしに駅前をぶらついていると駅前の観光案内は金太郎一色だった.
バスは10分程で最乗寺に着いたが、最乗寺がこんなに大きな歴史のあるお寺だとは知らなかった.登山道へ向かう前に最乗寺の境内を散策してみることにした.鬱蒼とした杉の巨木が生い茂る境内は見事だったが、建物や参道がコンクリートで固められていたのにはがっかりだった.奥の院へ向かう階段が何段あるのか分からなかったが、一般の参拝客がこの階段を昇りきるのはさぞかし大変だろう.足慣らしに丁度良さそうなので一気に階段を昇って行ったが流石に最後の方は足が重かった.
明神ヶ岳へ向かう登山道は参道とは沢を挟んだ反対側(左側)を昇って行く.最乗寺付近は結構急でごつごつした斜面が続くがやがて少し緩やかな歩き易い杉林の木の根路になった.林道を二回ほど超えて登って行くとやがてスキー場のゲレンデのような緩やかな見通しの良い斜面になった.赤さびたリフトの支柱の残骸が所々に建っていたので、昔はスキー場でもあったのかもしれないが、この辺りは冬に沢山雪が降るような地域ではないのでそれとも観光用のリフトだろうか.
登山客の踏み跡で少し登山道が荒れているような箇所が所々あったが、老若男女が楽しめる初心者向けのハイキングコースとして良さそうだった.この日も結構高齢の登山客がこのコースを歩いていた.頂上の手前で左右に分岐する箇所があり、そこには若者のグループがコンロで食事を作りながら休憩していた.何で頂上ではなくこんな所で休憩をしているのか不思議だったが、頂上へ辿り着いてみると直ぐにその理由が分かった.吹きさらしの頂上はもの凄い強風で、小石混じりの砂粒が容赦なく顔に叩きつけられてとても目を開けていられなかった.顔が痛くてとてもまともに立ってはいられなかった.風速がどの程度あったのかは分からないが、強烈な台風並みの風だった.尾根沿いに金時山の方へ少し歩いてみたが風にあおられて難度も転倒しそうになった.こんな状況ではとても尾根道を歩くことはできない.
仕方が無いので金時山へ向かう事は諦めて、二宮金次郎芝刈り路で下山することにした.二宮金次郎芝刈り路は凸凹も少なく、緩やかで自然な感じのとても柔らかな土の道で歩いていてとても心地の良い道だった.登山口から駅までは舗装された林道と一般の車道が延々と続くので、徒歩ではかなりしんどかった.この道は車やバイクで登山道入口まで行った方が良いだろう.
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