大雪山 旭岳(姿見)


Date/Time: 2014:09:23 08:55:06
Camera: PENTAX
Model: PENTAX K-5 II s
Exporsure Time: 1/2000
FNumber: 4.0
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Focal Length: 21.0

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2012

須山口登山歩道(下り)

御殿場口頂上から宝永山、御殿庭を経て水ヶ塚駐車場へ


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好天に恵まれた8月最後の土日の富士山は大勢の登山客でごった返していた.この日の登山目的はこの日で店じまいとなる山頂郵便局から暑中見舞いの葉書を出すことだったので、郵便ポストに葉書を投函するとお鉢廻りもせずに直ぐに山を下りることにした.


御殿場コースをそのまま下山しても、朝一番のバスは混み合いそうなので今回は趣向を変えて、宝永山から須山口登山歩道を下ってそのまま水ヶ塚駐車場まで下りることにした.水ヶ塚駐車場からは御殿場口新五合目経由で御殿場行きのバス便があるので、列に並ばなくても楽勝で座っていけるのは確実だ.


いつものように御殿場口の頂上から一気に赤岩八号館まで下りて行くが、いつもよりすれ違いや追い越しが多くスピードを出せない.今年は日の出館が営業していないのでわらじ館が最後の営業小屋となる.


大砂走りの手前で左折せずにそのまま宝永山へ向かうコースに入る.写真では今イチそのスケール感が伝わらないが、宝永火口を間近に見るとその巨大さを実感することができる.


御殿場口新五合目から夜通しで頂上とんぼ返り往復はさすがにしんどいので、火口の底にあった休憩用のベンチで30分ぐらいのんびり休憩することにした.須山口登山歩道は昨年の9月に登っているのでコースの概要は分かっていたが、下りは思っていたよりも快適な道だった.


途中で7〜8名くらいの団体さんとすれ違ったが、須山口登山道を楽しみながら富士山の頂上を目指しているグループだと言っていた.この日はこのグループの他に男性の単独1名、60歳前後のご夫婦1組、母娘?の1組と須山口登山歩道ですれ違った.


水ヶ塚から御殿場駅行きのバスに乗るが、御殿場口新五合目までの乗客は私以外誰も居なかった.御殿場口新五合目のバス停には長蛇の列ができており、バスは超満員のすし詰め状態だった.御殿場口のバスが満員になることなど滅多にないのだが、それだけこの土日の登山客が多かったということだろう.


まだまだマイナーな須山口登山道ではあるが、少しずつではあるが須山口の愛好家は増えつつあるようだ.一度でもこのコースを歩いて見れば他のコースとは全く異なる趣に魅了されることだろう.石や砂礫だらけの人でごった返す登山道は正直しんどいが、緑の樹林地帯をひっそりと歩いて登れるのは須山口や村山古道、精進湖口ぐらいだろう.


須山口の魅力をもっと多くの人達に知って貰いたいが、人気が出て自然破壊が進むのも困る.ツアーバスなどで安直に富士登山を目指すような輩には須山口は見向きもされないだろうが、できれば本当に富士山が好きな人達だけに須山口を楽しんで貰いたいと思うのはちょっと傲慢だろうか.


お薦めのプランとしては、水ヶ塚から須山口登山歩道で御殿庭へ向かい、宝永火口から御殿場口(いわゆるプリンスルート)に入るのが良いだろう.健脚であれば一気に頂上まで行けるだろうが、普通の人は途中の山小屋(わらじ館、砂走館、赤岩八号館)で一泊するのが無難なところだろう.


帰路は御殿場口の大砂走りを楽しんでから、二合八勺の気象庁避難小屋で右折し、須山口下山歩道で四辻、幕岩、須山御胎内、水ヶ塚駐車場と戻って来るのが良いだろう.


今年の富士登山シーズンはほぼ終わりに近づいてしまったが、宝永山からそのまま大砂走りを下るハイキングコースであれば雪が積もるまでは十分堪能できるので、今秋のハイキング計画に須山口登山道を加えてみるのも良いかもしれない.これまでとはひと味も二味も違う富士山の魅力を堪能できるだろう.



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