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2011
丹沢主脈日帰り縦走(大倉→焼山登山口)
丹沢主脈縦走で今年の締めくくり
今年は震災等もあり遠出をする機会がなかったので、今年は近場の丹沢、富士山しか登っていなかった.3連休中の天気の良さそうな日に丹沢に出掛けるつもりだったが、寒気団が居座っていて結局抜けるような快晴の日はなかった.23,24日とも曇りがちだったので最終日の今日に掛けたが、寒気団が強力すぎて関東も午後から曇りがちになってしまった.
昨年の丹沢主脈縦走では焼山登山口から大倉へ向かって歩いたが、今年はその逆コースを歩いてみることにした.大倉から渋沢駅まではバスの便も豊富にあり、歩いても大した距離ではないので帰路の交通機関の心配はないのだが、焼山登山口へ下りる場合、土日は実質的に午後4時台の1便しかない.焼山登山口 16:38分発のバスに乗り遅れるとタクシーを呼ぶか歩いて三ヶ木(みかげ)まで行かなければならない.
以前東海自然歩道を歩いていたときに、バスの時間まで2時間以上あったので歩いて三ヶ木まで行ったが、流石に主脈縦走をした後で2時間も歩き続ける気力はない.何が何でも16:38分のバスに間に合わせなければ、タクシーを使うという痛い出費が待ち受けている.
このコースの最大の難関は距離でも累積標高でもなくこのバスの不便さに尽きると言っても良いだろう.下山口を焼山登山口ではなく青根(東野バス停)に変更すれば、バスの発車時間は16:20分と若干早くなるがエスケープルートとして青根へ下りる選択肢もあるだろう.
東野バス停からは三ヶ木行きのバス便の他にやまなみ温泉行きのバス便が出ているので、東野バス停→やまなみ温泉→藤野駅(中央線)経由で帰ることが可能だ.やまなみ温泉行きの最終バスは 17:30発 なので、この経路を使えばかなり余裕を持たせた主脈縦走ができるだろう.
反対に焼山登山口(西野々)から大倉方面へ向かう場合には朝1番のバス(橋本駅 6:20AM発三ヶ木行きに乗り、終点の三ヶ木で6:55AM発の月夜野行きに乗り継ぐ)に乗ることがネックになりそうだが、帰りのバス便は豊富にあるので後は日没時間との戦いになるだろう.
大倉尾根であれば日没後でもヘッドライトがあれば迷うことなく下りることができるので、丹沢主脈を日帰り縦走する場合は焼山から大倉方面へ向かう方が余裕を持った行動ができるだろう.これまでこの制約が足かせとなり、なかなか大倉→焼山登山口への主脈縦走は踏み切れなかったが、今年も残り僅かになってしまったので思い切って決行することにした.
秦野駅を朝5:50分に出る渋沢方面行きの一番のバス(秦51系統)に乗り、大倉入口で下り大倉バス停までとことこ車道を歩いて登って行った.渋沢駅6:48分発の大倉行きのバスよりも30分ぐらいは時間が稼げる.
大倉を7時前に出発し大嫌いな大倉尾根をトロトロ登って行った.今朝の富士山はまあまの眺めだったが、富士山の上空は気温が低すぎて雲が発生しやすい状況のようだった.
花立山荘で一息入れて出発しようとしたときにふくらはぎが軽い痙攣を起こしてしまった.幸いひどい痙攣には陥らずに済んだが、痙攣を再び起こさないようにいつもの1/3くらいのスピードでゆっくり塔ノ岳を目指すことにした.以前にも花立山荘で休憩した時にふくらはぎの痙攣に見舞われたので、どうやら私の足の筋肉も大倉尾根の階段が嫌いなようだ.
途中何度も痙攣を起こしそうになるが、だましだまし何とか塔ノ岳まで辿り着いた.流石にこの寒さでは外で休んでいる人は少なく、皆尊仏山荘の中で休憩していた.塔ノ岳に着いた頃には富士山は雲隠れしてしまい、これ以降富士山の姿を殆ど見ることはできなかった.
予定よりもかなり時間を浪費してしまったので、軽く食事を取り筋肉の回復を待ったがあまりにも寒かったので休憩もそこそこに丹沢山へ向かった.まだ筋肉の調子が良くないのでかなりゆっくり目に歩いて行った.北側の斜面の登山道は雪が完全に凍り付いていて油断するとすってんころりん状態だった.軽アイゼンを付けていないのでいつもより慎重に足場を確かめながら下りて行かなければならない.普段より大幅に時間を取られそうなのでこれから先時間内に焼山登山口まで辿り着けるかどうか不安になった.
丹沢山の頂上は3〜4名程、蛭ヶ岳の頂上は1人しか居なかった.気温は測っていないが恐らく最高気温でもマイナス2〜3度ぐらいしかなかっただろう.午後になっても霜柱が溶けずに完全に凍り付いていて人が乗ってもびくともしなかった.
蛭ヶ岳から姫次に向かう登山道は北側斜面が多く、一度溶けかけた雪が完全に凍り付いていた.軽アイゼンがないとかなり危険な状態だった.塔ノ岳から蛭ヶ岳方面は雪が降っていなくても冬場は軽アイゼンは必携ですね.
塔ノ岳から姫次の間は凍結した登山道や筋肉の痙攣で思ったように歩けなかったが、姫次から焼山までは緩い下りが多かったので大部楽に歩く事ができた.心配していたバスの時間にも間に合わせることができ今年の山行を無事締めくくることができた.
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