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04
2011
西丹沢 檜洞丸 6/4 2011
今日(2011 6/4)の西丹沢の檜洞丸周辺は凄いことになっていた
先週の台風崩れの大雨で燻り続けていたツツジ目当ての登山客が、快晴に恵まれた今日ここぞとばかりシロヤシオツツジやトウゴクミツバツツジが丁度見頃を迎えた檜洞丸頂上を目指して登っていた.
いつもは閑散としている檜洞丸が休日の高尾山並みに混雑していたのには驚いた.明日も昼間は晴天になりそうなので凄い人出になるかもしれない.普段登り慣れてない人達が大量に繰り出すので、ただでさえ歩きにくい登山道が初心者の渋滞で身動きが取れなくなっている.
ツツジ新道の混雑が激しかったが、そのあおりを受けてなのか普段初心者が利用することのない犬越路経由の丹沢主稜尾根にも流れ込んで来ているので、ベテラン組も今日はスムーズに歩けずに難渋していたようだ.
檜洞丸頂上周辺の躑躅の見頃は明日が最後かもしれない.檜洞丸よりも少し標高の低い石棚山稜では躑躅はだいぶ散ってた.次の週末まで花が持ちこたえてくれると良いのだが...
やはりこの時期の土日のツツジ新道は極力避けた方が無難で、箒沢公園橋からの石棚山稜ルートが人が少なく落ち着いて登れそうだ.ベテラン組であれば同角山稜や蛭ヶ岳方面から入ることも可能だが、普段山歩きをしていない人たちがこれらのコースを登るのは避けた方が良いだろう.
今日は丹沢湖の玄倉から玄倉川沿いに林道を登っていき、西丹沢県民の森を通って石棚山経由で檜洞丸→犬越路→大室山→加入道山→白石峠→西丹沢自然教室というルートを歩いてきたが、人混みの中を歩いていたので自分のペースで歩くことができずとても疲れてしまった.
ツツジが咲き乱れるこの季節は檜洞丸周辺がお祭り状態になるので、静かな檜洞丸を楽しみたければ躑躅の季節を外すしかなさそうだ.
後で知ったが、この日ツツジ新道で滑落死亡事故が発生したという.事故の詳細は不明だが、西丹沢自然教室のホームページのニュースによると、滑落死した男性は登山道で先行する登山者を追い越そうとして崖から滑落したようだ.
登山に慣れた人たちであれば自分よりもスピードの速い人たちが近づいて来た場合、追い越しやすいように安全な場所で道を譲るということは当たり前に行われている事だが、恐らくこの日は初心者や登山客が多すぎて道を譲って貰えるような状況ではなかったのではないだろうか.危険な場所で無理に追い越そうとして足を滑らせてしまったのかもしれない.
丹沢山系で起きる登山事故の発生場所として檜洞丸周辺の登山道が断トツで多いと聞いている.低山ハイキングしか経験のない人たちがいきなり檜洞丸を目指すのは事故や遭難を招く危険性の高いことを知っておいて欲しい.