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2011
大倉尾根から二股へ
大倉尾根を経由して二股へ下りてみた
いつものように天気に誘われて大倉までやってきたのだが、山の上の方は雲が多く天気はイマイチだった.これまで何度も歩いている大倉尾根だったが、まだ一度もまともに登ったことがなかったので、通称馬鹿尾根をのんびり登ってみることにした.
登り始めたのがお昼だったので登りの登山客は殆ど無く、時間が経つにつれて下山の大群とすれ違うことが多くなりとても疲れた.大倉尾根は塔ノ岳への最短ルートで誰もが利用するメジャー登山道なのだがやはり私的には5本の指に入るワースト登山道だと思う.
面白みの欠ける苦痛だらけの登山道だったが、唯一の楽しみは遅咲きの山桜だった.ソメイヨシノのような人工的な桜はあまり好きではないが、山深く分け入ってポツンと一本だけ咲いている山桜を見かけるとふと行尊の歌が思い浮かぶ.
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし 行尊大僧正
とりあえず塔ノ岳まで登って鍋割経由で下りてこようと思ったが、花立近辺で雨が降ってきたのでこれ以上登る気力がなくなり、そのまま折り返すことにした.
堀山でまだ一度も歩いたことのない二股へ下りる登山道を歩いて見ることにした.昭文社の『山と高原』地図では破線で書かれているので整備されていない登山道ということらしいが、実際に歩いて見ると踏み跡は殆ど無く標識は皆無だった.所々に赤のマーキングテープや木の幹に白ペンキで印が付けられている程度なので、初心者はこの道を歩くことは避けた方が良いかもしれない.
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