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18
2011
電子国土WEB地図用WordPressプラグイン
電子国土WEB地図上にGPSトラッキングデータをトレースしてみる
Zoom Level: Bearing(Heading): Pitch: Grid Interval:
GPS(GPXファイル)データのトラックを地図上に重ねて表示してみる [gpsmap src=”https://y2works.net/trip/wp-content/uploads/Data/MtFuji2/GotenbaTrail.gpx” delta=50 map_center=”middle” marker_weight=3 provider=CJ3 ]
Google Maps と電子国土WEB地図
国土地理院発行の2万5千分1地形図は日本の地図の基本となるもので、特に山屋さんにとってはその正確さや等高線の細かさなど他に代えることのできないとても大事な地図なのだが、持ち運びや入手の面倒くささなどからどうしても敬遠されがちだ.
日常的に2万5千分1地形図の大きな紙の地図を持ち歩く気にはならないが、WEB上で2万5千分1地形図とほぼ同じ物を自由に閲覧することができるので、自分の興味のある地域だけをPCの画面上に表示したり部分的に印刷して持ち歩く事ができるので電子国土WEB地図の方が都合が良い.
国土地理院の一般向けの地図情報サービスとしては、
・『ウォッちず 地図閲覧サービス』 (http://watchizu.gsi.go.jp) 【このサービスは廃止されている】
・『電子国土ポータル』電子国土ポータル(http://portal.cyberjapan.jp/)
【このサービスは廃止されており、新しい『地理院地図』に置き換わっている】
などがある.
『ウォッちず 地図閲覧サービス』の方は画面に表示するだけで、通常の方法では印刷ができないのが難点だが、1/20万地勢図、1/25,000地形図単位で容易に地図を参照することができる.『電子国土ポータル』の方は自分で地図を加工して自分のホームページに載せたり印刷することが可能.
WEB上の地図サービスと言えば誰しも”Google Maps” というくらい世間一般に知られていて、その普及度や利便性から多くの利用者を有していることはご存じのことだろう.Google Mapsは一般の人が利用しやすいだけではなく、WEBコンテンツを作る側にとっても非常に充実したサービスを提供している.Google Maps 用のプログラミング用のAPIは優れており、WEBプログラミングの知識があれば専用のカスタムサイトを比較的容易に作成可能だ.
一方国土地理院が提供しているサービスは、どちらかというと地図業界や自治体、建設土木などの業務用が中心で一般向けのサービスはまだ手薄だというのが実情だろう.Google とお役所仕事の制約に囚われる国土地理院のサービスを比較するのも酷かもしれないが、残念ながら国土地理院の一般向けサービスは Google やYahoo!などのサービスと較べると使い勝手が悪く、API等も少し時代遅れの感がある.
電子国土WEBマップではGoogle Maps やYahoo! MapsのAPIのようなサービスは期待できないが、1/25000地形図という最強の地図情報を利用しない手はないだろうということで、Wordpress(このブログを稼働させているWEBコンテンツ管理ソフトウェア)上で国土地理院の電子国土WEB地図を表示するプラグインを作ってみた.
まだ開発を始めたばかりの初期バージョンなのでまだまだ公開できるレベルではないが、そのうち一般に公開する予定だ.
一般的な地図を表示する場合は、Google MapsやYahoo! Mapが有るので国土地理院の地図を使う人は殆ど居ないだろうが、山登りをやる人にとってはとても貴重な地図だ.電子国土WEBの小縮尺の地図はあまりにも大雑把で使い物にならないが、大縮尺の地図ではこの地図に勝る山岳地図は無いと言って良いだろう.
【蛇足】大縮尺地図というのは分母の数値が小さい、つまり地図上では地物が大きく(詳細に)表示される地図ということのようだ.私は分母の数値の大きな地図を大縮尺(縮尺の度合いを大きくした)地図というのだと勘違いしていた.
サンプルの地図では実際に歩いたルートと記載されている登山道のルートがほぼ一致している.さすがに国土地理院の1/25000地形図情報は正確だ!!!(富士山では上空を遮るものや乱反射を起こしそうな障害物が殆ど無いのでGPSのトラッキングデータも暴れが殆ど無い)
今回はサンプルデータを表示するだけだが、このプラグイン(ソフトウェア)の技術的な情報については IT関係のブログ y2blog (https://y2tech.net/blog)の方で開示する予定だ.