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2010
伊勢原散策
伊勢原散策
今年の猛暑の影響で彼岸花の開花が例年よりも遅いという事を聞いていたが、日向薬師周辺の彼岸花がようやく見頃を迎えたというのでいつものように小田急線で日向薬師へ向かった.
伊勢原駅前からバスで直接日向薬師へ向かう予定だったが、食料や水を調達していなかったのでバスを途中で降りてコンビニでお買い物をして行くことにした.コンビニでお買い物をしているあいだに次のバスの便が行ってしまったので、そのまま歩いて日向薬師へ向かうことにした.
予め伊勢原市のホームページから彼岸花の群生地マップをダウンロードしてプリントしてあったので、日向薬師まで彼岸花の名所に寄り道をしながらゆっくり歩いて行った.何処の群生地も立派な一眼レフのデジカメを持ったおじさんやおばさん達で一杯だった.
日向薬師は私の好きなお寺の一つだが、この日は家族連れなどでとても賑わっていた.前回訪れたときに片方の仁王様の首が折れてしまっていたが、今は修復中なのか首から上が完全に取り去られていた.仁王様は阿吽の二体揃ってこそのものなので、早く修復を終えて戻ってきて欲しいものだ.
日向薬師の駐車場から日向山へ向かう登山道を登って、浄発願寺の奥の院へ通じる梅の木尾根沿いの登山道を歩いて見ることにした.この登山道は昭文社の『山と高原地図(丹沢)』では波線扱いとなっているので、荒れていて難のある道らしいが実際に歩いてみるとそれほど歩き難くはなかった.ただ標識も古く整備もされていないので登山の初心者は入り込まない方が良いでしょう.登山道の痕跡が殆ど無く、ルートを自分で見つけ出す能力が必要です.
浄発願寺の奥の院は1608年生まれの弾誓上人という修行僧がこの岩場に穴を掘り修行をした場所だという.穴の中は真っ暗で絶えず天井から水が滴っていてちょっと薄気味が悪かった.デジカメのフラッシュを焚いて岩屋の中を撮影してみたが何となく心霊写真のような感じになってしまったので、この写真はここには載せないことにした.奥の院の下の方には昔の浄発願寺の本堂があったという場所があった.現在の浄発願寺はもっと人里近い場所に移って拝金趣味?の立派な三重の塔が建っているが、この場所にそのまま残っていたら、とても風情のある良いお寺で居られたのではないかと思う.
日向薬師のバス停は彼岸花見物の観光客で溢れかえっていて臨時バスが出るほどの盛況ぶりだったので、ふと目に付いた関東ふれあいの道の案内板に紹介されていた太田道灌の道を歩いてみることにした.歩いて見るとただの舗装道路で何の風情もない退屈きわまりない道だった.上粕屋神社、太田道灌のお墓を訪ねた所で道から外れ、そのまま伊勢原駅へ向かうことにした.途中の東名高速付近にポツンと鳥居だけが建っており、その鳥居越しに大山を望むことができた.伊勢原は昔から大山詣での拠点であったようだ.
彼岸花名所マップ(たかべや緑の里振興会)
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