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2008
大滝寺への遍路道(夏子ダムルートの事前調査)
夏子ダムルートの事前調査 [ 11/14 2008 ]
当初の予定では、この日は女体山を越えて大窪寺を打ち、そのまま夏子ダムを経て大滝寺まで遍路道を登って行く予定だったが、左膝の調子が悪く予定の時間を大幅に過ぎていた.夏子ダムに着いたのが午後1:20分頃で、この膝の状態で大滝寺に行くと下山する頃には日が暮れて真っ暗になってしまうので、大滝寺へ上がるのは諦めた.
折角夏子ダムまで来たので、2番目の遍路道の入り口辺りまでは確認してから今夜の宿のある脇町へ向かうことにした.
夏子ダムの畔の夏子休憩所のベンチに農家のおばあちゃんらしき人が座っていたので、遍路道の事を聞いてみようと近付いていくと、何と農家のおばあちゃんではなくて案山子の人形だった.遠目から後ろ姿だけみていると本当の人間のようだった.
遍路地図では広域農道の手前に、広域農道をショートカットする形で遍路道が記されているが、それらしき遍路標識は見あたらない.広域農道の手前の農家のおばさんが、庭先で大根を洗っていたので遍路道の事を尋ねてみた.おばさんの話ではすぐ先の段々畑の中を通っていく遍路道が昔はあったそうだが今はどのようになっているのか分からないと言う.最初の遍路道は車道を通っても大した距離ではないのでそのまま広域農道を上って行った.
広域農道をひっきりなしにダンプカーが行き来している.広域農道の入り口から数分で大きくU型にカーブする地点に差し掛かった.最初の遍路道はこのU型にカーブする地点につながっているようだった.カーブの先にはどこかの会社の私設ガソリンスタンドがあり、その先の右手の斜面には墓地になっていた.
墓地を過ぎ、少し先に行った所にクロネコヤマトの取扱店の旗が立っている、『夏子生改加工所』の建物があった.その向かいのカーブミラーの少し先に遍路札を見つけた.どうやらここが2番目の遍路道の入り口らしい.
遍路道に入っていくと沢から引いた水を貯めておくコンクリート製の貯水タンクがあり、その横を通り過ぎ登っていくとその先に遍路道らしき道があった.その道を少し中へ入ってみたが結構歩きやすい道だった.膝が痛み出したので、今日は無理をせずにここで調査を打ち切って夏子ダムへ引き返す事にした.遍路道を下る度に左膝に結構きつい痛みを感じる.こんな状態ではとても大滝寺にへ行けそうもない.
カーブミラーのポールにはこの遍路道に関する注意が書かれていた.『山中表示無!!』『車道を』『倒木多数』どれもこの道を通ることに否定的な注意書きだった.(後日実際に歩いてみた結果はこちらの記事を参照して下さい)
広域農道の入り口に戻り、国道193号線を脇町へ向かった.痛む左膝をかばいながら退屈な国道を歩いて行く.まともな歩道はついておらず、直ぐ側を大型車が猛スピードで駆け抜けて行く.トンネルがないだけましだったが、こんな道は二度と歩きたくない.夕方5時近くになってようやく今夜の宿の脇町のホテルマツカに着いた.このホテルは昨年のお遍路でもお世話になった.