先週に引き続き西丹沢周辺のまだ訪れたことのない山や登山道を歩いてみることにした.家を出たのが遅かったので西丹沢自然教室を起点にして半日で廻れそうな畦ヶ丸、加入道山を経由して周回するコースにした.
丹沢には数多くの富士山のビューポイントがあるが、その中でも絶大な人気を誇るのが丹沢主脈の姫次ではないだろうか.
この日は午前中で佐野峠→井出駅までのルートを歩き終えてしまったので、静岡バイパスルートのうち、芝川駅を起点とする区間を歩くことにした.区間の候補としては芝川→田貫湖・白糸の滝と芝川→新蒲原の2つがあったが、観光地で交通渋滞が予想される田貫湖・白糸の滝方面を避けて、マイナーな芝川→新蒲原区間を歩くことにした.
当初の予定では東海自然歩道の7回目で、前回の離脱ポイントの精進湖入り口から県境を越えて静岡県の田貫湖まで歩く予定だったが、朝から曇りがちだったので富士山を眺められないコースを歩いてもつまらなさそうなので、急遽予定を変えてそのまま東海道線を清水駅まで行き、日本平と三保の松原を歩いて見ることにした.
風になびく富士のけぶりの空に消えて ゆくへも知らぬわが思ひかな
69歳の西行が二度目の陸奥へ旅をした際に詠まれた歌で、慈円の『拾玉集』によると西行が自讃歌の筆頭にあげていたという.
東海自然歩道というハイキングコースが環境省によって整備されているのをご存じだろうか.普段ハイキングや山登りをしている人であれば一度や二度は聞いたことがあることと思う.東京の高尾山を起点に、大阪の箕面市まで11の都府県にまたがり総延長1,697Kmにも及ぶ壮大なハイキングコースだ.