9
09
2012
電子国土Web.Next だそうな
電子国土の背景地図の種類が増えるのは歓迎するが...
9/6日に国土地理院から今後の電子国土Webシステムに関するアナウンスがあったが、何でも次のシステムの名前は ”電子国土Web.Next” だそうな.名前についての是非は置いておくことにして、発表された情報からは今のところ電子国土Web.Next背景地図の種類が増える事ぐらいしか発表されていない.
国土地理院:『新しいデザインのWeb地図を試験公開』
新たに追加するWeb地図 [ http://www.gsi.go.jp/common/000075981.pdf ]
電子国土Web.Nextのマップセレクタ画面 [ http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse/index.html ]
彩色地図の表示例: http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse/index.html?lat=43.039264&lon=141.310413&z=16&did=D25K2
とりあえず、現在公開されている背景地図の他に、「彩色地図」、「モノトーン地図」、「白地図」の三種類が付け加えられるようだが、今のところ札幌近郊などごく一部の限られた地域の背景地図しか用意されていないようだ.背景地図の種類が増える事自体は歓迎するが、サンプル地図を見る限りあまり役に立ちそうもない.
以前大問題になった1/25000地形図から送電線や変電所などの情報が消した件については、今回の「彩色地図」では送電線などを復活させたという.電子国土を巡る動きがこのところ目まぐるしく、仕様がころころ変わったり全体の方向性に一貫性が無いように思える.
国土地理院は基盤地図情報と電子国土基本図のデータ整備費として来年度の概算要求で16.4億円を要求しているようだが、これだけの予算があればもっと良い地図データを作成できるような気がする.形骸化した調達(入札)制度や納入業者との馴れ合いなど色々と問題が有るのだろうが、市街地などの地図は思い切って民間業者に全面的に製作を委託する方が使い易い地図が作れると思うのだが...