観光船での最上川下りを諦め、古口駅から再び列車で最上川に沿って余目駅へ向かい、羽黒山へ向かうバス便が出ている羽越本線の鶴岡へ向かった.
芭蕉と曽良が船に乗った日は六月三日(現在の暦では7月19日)で、快晴だったようだが、梅雨の大雨で最上川はかなり増水していたのだろう.私が訪れたこの日も快晴の暑い日だったが、最上川の流れは急流というほどでもなく、ゆっくり蕩々と流れていた.
月山は山岳信仰の山として古くから人々に崇められてきた山である.羽黒山、湯殿山とともに出羽三山と呼ばれている.他の修験道の山々と較べると山容はなだらかで初心者でも簡単に登れる山であることが特徴だろう.