9
06
2014
1 Nikkor VR 70-300mmレンズ
野鳥撮影の新兵器となってくれるかも
これまで野鳥撮影用の機材としてコーワの Prominar500mm レンズを使用してきたが、流石にこのレンズをテント泊縦走山行に持ち出す訳には行かない.縦走中に珍しい動物や植物に出会っても小型の広角主体のコンシュマーデジタルカメラではなかなか思う様に撮影できずに悔しい思いをしてきた.何とか縦走山行に持ち出せるまともな撮影機材がないかと探していたが、今年の2月にニコンからNikon1シリーズ用の望遠ズームレンズがアナウンスされたので、このレンズが発売されたら試してみようと思っていた.
当初4月の発売予定が6月下旬に延期されてやきもきしながら、某価格サイトなどでこのレンズの実機による評価が出るのを待っていたが、かなり評価が高そうだったので思い切って購入してみることにした.7月4日に注文していたものが、2ヶ月待ちでようやく入手できた.まだ外に持ち出して撮影することはできていないが、家のベランダから数枚撮影してだけでも結構使えそうな感じだ.
ズームレンズではなく、単発の300mmクラスが欲しかったが、Nikon1シリーズ用の固定焦点望遠レンズは期待できそうもない.焦点距離に関しては35mm版換算で189mm – 810mmとなるので、一般的な野鳥撮影としては十分通用しそうだ.ちなみにProminar500mm(T-10)とPentak Kシリーズでの組み合わせでは35mm版換算で750mm なので、換算焦点距離に関しては問題無いだろう.
Nikon1 V2 とこのレンズの組み合わせでは、三脚台座を含めても 980g 程度なので、VR機能と組み合わせれば三脚なしの手持ちで楽々撮影できると期待しているのだが、実際に試していないので現段階では何とも言えない.勿論Prominar500mmにはないオートフォーカス機能が付いているので、多少はオートフォーカスにも期待しているが、使い物にならなくてもマニュアルフォーカシングがきちんとできれば問題はないと言いたいところだが、このレンズの最大の難点はフォーカスリングがメカニカルではなく、ロータリーエンコーダによる電動マニュアルフォーカス機構だろう.とてもイライラさせられる緩慢な動作なので、動き物には全く役に立たない事だろう.
Nikon1V2 + 1 Nikkor VR 70-300mm の組み合わせで1kg以下というのは大変魅力的
最長の300mmまで繰り出した状態でフードの先からカメラのファインダーまで約295mm
収納状態ではとてもコンパクトなので、山へ持ち出すのも苦にならないかも?
F7.1まで絞り込んだ状態で夜景撮影(三脚使用)[ ISO160 300mm -0.3EV f/7.1 3.0s JPEG ]
2m程度の至近距離で撮影してみた(マクロ的な撮影も可能かも)[ ISO160 300mm -0.3EV f/5.6 1/50s JPEG ]
Prominar500との比較(同一画素数でクロッピング、未加工)
とりあえずこのレンズとProminar500で満月を撮影してみたので、何も加工しない状態の画像を載せておく.クリックで 3000×2000 pixelに切り出した画像が表示される.