11
26
2008
別格7番 金山出石寺へ(その2)
尾根ルート遍路道から出石寺へ
大洲、瀬田、地蔵のどのルートを通っても最終的にこの尾根ルートを登って出石寺へ向かうことになる.尾根ルートの入り口には大きな標識が立てられているので間違えることはないだろう.瀬田ルートを通ってきた場合は尾根ルートの途中で合流することになる.
尾根ルートの遍路道は快適な遍路道で、道もしっかり整備されていてとても歩きやすい.途中で道が二手に分かれる所があるが、どちらも出石寺の境内へつながっている.左側の道を進むと片眼地蔵を経由して大師像の横へ出る.右の道を進むと参道の下の方の無線中継所の手前に出る.左の道を進んだ方が歩きやすく少しだけ近道のような気がする.
右の道を進んでいくと煉瓦ブロックが敷き詰められた参道に出た.右側に無線中継所と正面に昔の路線バスの停留所とおぼしき建物があった.以前はこの出石寺まで路線バスが通っていたようだが、現在は廃線になってしまったようだ.
参道を少し下って駐車場のある見通しの良さそうな所まで行ってみた.伊予灘を一望することができ、地球が丸いことを実感する.この出石寺の周辺は瀬戸内海国立公園に指定されているようだ.境内の手前の駐車場の先には小さな神社の社がありその先に巨大な大師像が建っている.大師像はお寺の本堂の方向を向いており、ちょうど階段を降りてくるときにお大師さんと向かい合うことになる.
階段の先には鐘楼付きの歴史を感じさせる山門があり、その先にお寺の伽藍がある.本坊と護摩堂、お土産物やさん、食堂などが並び、その更に先の階段を昇った一段高い所に本堂と大師堂が置かれている.
この日はどこかのハイキングの団体さんが来ていて、リーダとおぼしき人が境内から見える遠くの山々について説明している.お参りの人とハイキングの人たちで境内は結構賑やかだった.
昨年の春に出石寺の宿坊に泊めていただき、とても貴重な体験をさせていただいたので、今回も宿泊して行きたかったが日程の関係で諦めざる負えなかった.個人の歩き遍路の場合、最低でも前日までに電話で予約しておけば泊めていただけるそうなので、歩き遍路の方で出石寺へお参りしたい人は出石寺の宿坊に泊めていただくことも検討して見て下さい.
冬場は雲海の上に昇る幻想的な朝日を拝むことができるでしょう.またこのお寺は紫陽花のお寺としても有名です.きっと素晴らしい経験ができると思います.
前回は時間の関係で食堂兼おみやげもの屋さんに立ち寄ることができなかったので、中に入って甘酒をいただいた.地元の大洲にお住まいのご夫婦がハイキングに来ていて、大洲からの遍路道について詳しく教えていただいた.JRの線路をくぐってからの最初の遍路道の入り口がとても分かり難いと言う.民家の間を抜けて山へ入っていくらしいが、このご夫婦も入り口が判らずに道を何度も行き来してようやく見つけたと言っていた.
金山出石寺への遍路道【国土地理院の地図コンテンツ削除】