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2021

最上川

最上川


JR陸羽西線 古口駅 観光船の待合所 モーターボート 出発 蕩々と流れて行く 日本海まで約40Km 下りのみの片道乗船 電気駆動方式のディーゼルカー


山寺を訪れた芭蕉と曽良は来た道を引き返し、大石田で船下りの日和を待っていた.大石田は最上川沿いにある尾花沢のすぐ隣の町で、酒田方面へ向かう船の発着場として栄えた街だ.芭蕉と曽良は実際には大石田から船に乗ったわけではなく、新庄に立ち寄った後、本合海という場所から乗船して最上川を下っている.


芭蕉と曽良が船に乗った日は六月三日(現在の暦では7月19日)で、快晴だったようだが、梅雨の大雨で最上川はかなり増水していたのだろう.私が訪れたこの日も快晴の暑い日だったが、最上川の流れは急流というほどでもなく、ゆっくり蕩々と流れていた.


  水みなぎつて、船あやうし.
 さみだれをあつめて早し最上川

最上川を一躍有名にしたこの句は、大石田に滞在中に芭蕉が詠んだ『さみだれをあつめて涼し最上川』が原型で、梅雨時の雨で増水した急流の最上川を船で下った際の危うい体験から、後に『早し』に置き換えられたのだとされている.


梅雨時の増水した最上川を実際に船で下ってみたかったが、生憎観光船は満席で次の便まで1時間以上待たなければならないようなので、船に乗るのは諦めた.


芭蕉と曽良の足跡を追って最上川沿いに清川まで歩いて行き、そこから立谷沢川に沿って羽黒山へ向かいたかったが、暑さで危険なのでそのまま列車で鶴岡まで向かい、バスで羽黒山の麓まで行くことにした.


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