浸水故障していたPanasonic DMC-LX2が復活

２年半前に、土砂降りの雨の中で撮影していたらデジタルカメラの内部に雨水が染み込んで故障してしまったデジタルカメラがメーカーの修理によって復活ししました．このカメラはCCDは画素数自体は1,000万画素なので、それ程高精細という訳ではないのですが、アスペクト比が特殊で、16:9 というHDタイプのCCDを搭載しています．PanasonicのLUMIXシリーズの中でも、このアスペクト比のデジタルカメラはこのDMC-LX2とその１世代前の DMC-LX だけです．後継機のDMC-LX3では普通のアスペクト比に戻ってしまいましたので、最後の16:9 デジタルカメラと言えるでしょう．

この特殊なアスペクト比のため、一般的な用途の撮影にはあまり向いていませんが、風景写真を撮るにはそのワイド画角故にとても重宝していました．ワイド画角と言っても通常の28mm（135フィルム換算で）程度ですので、超広角という訳ではないのですが、山や海のパノラマを撮るには最適でした．勿論レンズ部の切り替えスイッチで、通常のコンパクトデジカメと同じ4:3モードやデジタル一眼レフカメラの3:2モードも選べます．強いて欠点をあげるとやはり16:9のパノラマモードではレンズの周辺光量の低下の影響を受けやすいことでしょうか．

このカメラが雨に濡れたのは2007年の5/25日で、そんな酷い濡れ方ではなかったのですが、ほんの少しの雨滴でもこの手のデジタルカメラは苦手なようです．最近は防水を性能をうたったデジタルカメラも出てきていますが、私が欲しいと思うような物がなかなか見つかりません．

故障してから２ヶ月後くらいにYカメラさんに修理に出したのですが、保証期間中にも関わらず2万円近い金額が掛かるということで、馬鹿らしいので修理せずにそのままにしておきました．その後暫くたって、今年の２月に再度Yカメラさんに修理を依頼したところ、今度は修理不能ということで突き返されてきました．

メーカーの保証期間がとうに切れているので、自分でデジタルカメラの中を開けて故障の部位を調べてみました．よく見るとレンズ部のCCDから出ているリボンケーブルの接点が腐食していました．メイン基板側のコネクタ部分も腐食の跡が残っていたので、接点復活剤や細かなサンドペーパーなどで磨いて接点の復活を試みましたが、腐食が酷くて結局駄目でした．CCD以外はほぼ完動していたので、CCD部の交換だけかあるいはメイン基板の交換も行えば直ぐに治る程度の故障でした．

　この程度の故障を直せないような修理業者さんにも困ったものです．修理不能で突き返してきた I 社さんは、Yカメラさんと提携している、メーカーとは直接関係していない業者さんのようです．後で Panasonicの修理相談センターに I 社さんの修理不能で突き返されてきた伝票を見せたら、全く知らない業者だということなので、この業者が面倒な部品交換作業を厭がったか、あるいは担当した技術者が余程へっぽこだったのでしょう．

Panasonicの修理相談センターに直接持ち込んだら、直ぐに修理に応じてくれました．幸いなことに今月からPanasonicのデジタルカメラの修理料金は一律8,400円の定額料金になったということで、最初の見積金額 約2万円よりも大幅に安い金額で修理できました．へっぽこ修理業者さんにも感謝しなくてはなりませんね．

今回はレンズ、CCDユニット、液晶パネルまで全て新しい部品に交換してくれました．古いのはボディーだけで中身はぴかぴかです．Panasonicのデジタルカメラを修理に出す際は、メーカーの修理センターに直接出すことをお薦めします．近くにPanasonicの電気店があればそこに持ち込んでも良いでしょうし、PanasonicのWEBページからも直接修理依頼を行うことができます．
普通のデジタルカメラは想像以上に雨に弱いので、アウトドアで使う場合には皆さんも十分注意して使って下さいね．デジタルカメラに特にこだわりがなければ防水仕様の物がお薦めです．