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2009
厄介者駆逐計画(その2)
セイタカイソギンチャク駆除作戦(STOP Aiptasia作戦)
土曜日に始めたペパーミントシュリンプによるセイタカイソギンチャク駆除作戦だが、今のところまだ成果は現れていないようだ.残念ながらペパーミントシュリンプがセイタカイソギンチャクを食べている気配はない.本当にペパーミントシュリンプはセイタカイソギンチャクを食べるのだろうか???
ペパーミントシュリンプだけでは心許ないので、市販のセイタカイソギンチャク駆除薬品(Chem-Marine STOP Aiptasia) を使ってみることにした.このSTOP Aiptasiaは注射器で薬品をセイタカイソギンチャクの中にぶち込んで殺してしまうという代物で、薬品の成分自体は他の珊瑚や生体などに影響を与えないという.肉眼でハッキリと認識できるそれなりの大きさのセイタカイソギンチャクであれば、直接注射器をぶち込むのは簡単なのだが、大部分のセイタカイソギンチャクは目を凝らして見ないと見えないくらい小さいので、やっと見つけてもいざ注射器を打つという段階で見失ってしまうことが多い.
1個のライブロックにセイタカイソギンチャクが数個程度なら何とかやってられるが、極小のセイタカイソギンチャクが数十以上も付着してしまっている状態には焼け石に水のような気がする.セイタカイソギンチャクが一旦繁殖するともう手に負えない.完全に駆除するのは諦めて、水槽毎全リセットするしか方法はないのかもしれない.セイタカイソギンチャクが水槽のペストと言われる所以がわかるような気がする.
ダメもとで、ライブロックが死滅することを覚悟でライブロックごとSTOP Aiptasia溶液に浸けてみることにした.4リットルほどのプラケースにSTOP Aiptasia溶液を数十ミリリットルと海水2リットルくらいを混ぜ10分ほど溶液に浸けてみた.夥しい数の縞々の小さなヒトデや横エビのようなものがライブロックから逃げるように這い出してくる.ライブロックにこんなに多くの生物が棲み付いていることに驚く.
10分ほど溶液に浸けてみただけでは効果は薄く、ライブロックを通常の海水に戻すとセイタカイソギンチャクが再び触手を広げていた.もっと濃い溶液に浸すか長時間浸さないとだめなようだ.
STOP Aiptasia と注射器
ライブロックごと溶液に浸してみた
10分ほど溶液に浸す
横エビのようなものが這い出してくる