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09
2009
ワムシ培養容器
ワムシ培養容器には果実酒の容器が便利
仔魚の初期飼料として欠かせないシオミズツボワムシですが、一番の課題はやはりシオミズツボワムシを培養でしょうか.常に餌として供給可能な状態に保つには、かなりの手間と事前の準備が必要です.
培養の方法自体はとても簡単なのですが、シオミズツボワムシの餌となるクロレラの準備や数日ごとに培養水を取り替えたりしなければならずとても面倒な作業です.一般的には淡水クロレラで1次培養をして増殖させ、仔魚に餌として与える前に海産クロレラ(ナンノクロロプシス)などで栄養強化する必要があります.
培養中はクロレラを与えてエアレーションを行いますが、蓋のない容器で培養を行うとクロレラ溶液の飛沫が周りに飛散してしまい大変です.ペットボトルを代用するのが一番安上がりなのですが、残念ながらペットボトルでは容器の中を掃除することができないので、1回使用すればそれで終わりです.培養を続けるとクロレラの糟やワムシの死骸などで容器の中が汚れてしまいます.数日〜1週間毎に水替えが必要で、その度に容器を綺麗に洗わなければなりません.
私はワムシ培養用の容器として、近所のスーパーで売っていた果実酒用の透明プラスチック容器(4リットル)を使用しています.簡単に着脱可能な蓋が付いていて、注ぎ口と空気抜き用の手頃な穴が開いています.シリコンチューブをこの穴に通してその先にエアストーンをつなげば手頃なワムシ培養容器のできあがりです.
透明プラスチック製果実酒容器
蓋には空気抜き用の穴がある